デフォルトでは、レンディションは「マウスボタンを放す」アクションに割り当てられるので、ユーザーがクリック操作を実行すると Right PDF Editer によりレンディションが再⽣されます。複数のアクションにそれぞれ異なるレンディションを割り当てることができます。ただし、ほとんどの場合は、「マウスボタンを放す」アクションが最適です。

ユーザーは、アクションごとに異なるレンディションを割り当てることができます。

  1. [⾳声] ツール、[ムービー] ツール、または [選択] ツールを使用して、再⽣領域をダブルクリックします。

  2. [マルチメディアのプロパティ] ダイアログ ボックスの [設定] タブで、[追加...] をクリックし、メニューから次のいずれかのオプションを選択して、[OK] をクリックします。

    • ファイルを使用...  レンディション リストに追加するファイルを選択して [開く] をクリックします。[ファイルから新規レンディションを追加] ダイアログ ボックスで、コンテンツの種類が自動的に選択されます。

    • URL を使用...  [URL から新規レンディションを追加] ダイアログ ボックスで、レンディションにリンクする URL を入⼒し、コンテンツの種類を選択します。

    • 既存のレンディションをコピー...  [レンディションをコピー] ダイアログ ボックスで、コピーするレンディションを選択します。

  3. レンディションを選択し、[編集...] をクリックします。[レンディション設定] ダイアログ ボックスで、システム要件、再生要件などの設定を指定し、他のレンディションと区別します。

  4. 必要なレンディションをすべて追加および編集します。

  5. レンディションの追加と編集が完了したら、[閉じる] をクリックします。


レンディション設定

[マルチメディアのプロパティ] ダイアログ ボックスの [設定] タブで、[編集...] ボタンをクリックすると、[レンディション設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

メディア設定  このタブでは、ビデオ クリップ用の一般プロパティを指定します。

  • レンディション名  レンディションの名前を入⼒します。この名前はレンディションのリストに表示されます。

  • 説明  レンディションの説明を入⼒します。

  • メディア クリップの場所  クリップの場所を入⼒するか、[参照] をクリックしてクリップを選択して指定します。クリップの場所を指定すると、コンテンツの種類が自動的に設定されます。[コンテンツの種類] を変更すると、メディアの再⽣時に問題が発⽣する可能性があります。

  • コンテンツの種類  レンディションの種類が表示されます。

  • ⼀時ファイルを許可  一時ファイルへの書き込みを許可するかどうか、またそのタイミングを指定します。一部のメディア プレーヤーでは、ビデオ クリップを再⽣するときに一時ファイルに書き込みます。保護されたドキュメントのメディア コンテンツをユーザーが簡単にコピーできないようにするときは、一時ファイルの作成を許可しないようにします。ただし、一時ファイルを使用する必要があるメディア プレーヤーで再生されなくなる可能性があります。

 

再生設定  このタブでは、クリップの再生方法を指定します。

  • プレーヤーのアクティベート  ビデオ クリップの再生が終了したらプレーヤーを閉じるか、永続的に開いたままにするか、指定した秒数だけ開くか選択します。

  • ボリューム  ビデオの再⽣⾳量を指定します。

  • プレーヤーのコントロールを表示  メディア プレーヤーがプレーヤーのコントロールに対応している場合、このオプションを選択すると、コントロールバーが再⽣領域の下部に表示され、メディアの停止、一時停止、再⽣を操作できます。[再⽣場所] タブの [再⽣場所] で [隠す] が選択されている場合、バーは表示されません。

  • 繰り返し  クリップを連続または 2 回以上再⽣できます。

  • プレーヤー⼀覧  [追加...] をクリックして、ビデオ クリップの再生に必要なプレーヤー、優先するプレーヤー、または許可しないプレーヤーを指定し、それぞれ設定を行います。プレーヤーの名前、プレーヤーの最低バージョン番号およびそのステータスを選択します。複数のプレーヤーのステータスを [必須] に設定すると、そのうちの 1 つだけがレンディションの再⽣に使用されます。プレーヤーのステータスを [優先] に設定すると、優先するよう指定されていないプレーヤーより先にそのプレーヤーが選択されます (ただし、必須プレーヤーの方が優先されます)。プレーヤーのステータスを [禁止] に設定すと、そのプレーヤーはレンディションの再⽣に使用されません。

 

再生場所

  • 再生場所  ビデオ クリップをフローティング ウィンドウで再生するか、フルスクリーン モードで再生するか、PDF 内で再⽣するか、再⽣中は⾮表示 (サウンドに推奨) にするか指定します。

  • フローティング ウインドウ設定  このセクションは、[⽣場所] [フローティング ウィンドウ] が選択されている場合にのみ使用できます。ウィンドウ タイトルの追加、ウィンドウ位置の設定、またはウィンドウ サイズの変更を行うことができます。ウィンドウの位置は、ドキュメント ウィンドウ、アプリケーション ウィンドウ、仮想デスクトップ (デュアルモニター構成の場合)、またはドキュメント モニターを基準にして指定します。フローティング ウィンドウの幅と⾼さも指定できます。[メディアから取得] ボタンをクリックすると、ビデオ クリップのサイズが読み込まれます (可能な場合)。必要に応じてこのサイズを編集します。

 

システム要件  このタブでは、ビデオ クリップを再生する最小限のシステム設定を選択します。

[クライアント システム要件] では、ビデオ クリップの再⽣には、512 kbps 以上のダウンロード速度と 1152 x 864 以上の画面解像度を使用するよう設定できます。[サブタイトルを表示]、[副⾳声を再⽣]、[⾳声/ ビデオの解説を表示]、[追加のテキスト キャプションを表示] などのオプションでは、[そのまま実行]、 [有効]、[無効] を選択できます。[そのまま実行] を選択したときは、[環境設定] > [ムービー] > [マルチメディア] での設定に従って再生されます。[無効] または [有効] を選択したときは、[環境設定] > [ムービー] > [マルチメディア] で使用を許可されているレンディションのみ使用できまます。例えば、[追加のテキスト キャプションを表示] オプションを有効にする場合は、マルチメディアの環境設定で [追加のテキスト キャプションがあれば表示] オプションが選択されているときにのみ、そのレンディションが使用されます。

 

再生要件  このタブでは、レンディションの再生に必要な属性を選択します。このタブの属性には、他のタブで指定した属性も表示され、ここで必須項目にするかどうかを指定することができます。例えば、[再⽣設定] タブでボリュームを 70% に設定したとします。レンディションの再生に必ずこのボリューム レベルを使用するように指定するには、[ボリューム] の横にある [必須] ボックスが選択されていることを確認します。